ある装置の機構部に使われてる歯車が壊れた為に修理の依頼を請けました。
寸法取りして図面を興して機械加工に入ります。
旋盤加工にて母材を作って歯切りを行い歯車の形にしていきます。
歯切りは大きな歯車はワイヤー加工機で切りますが、小さな歯車は刃物で切っていきます。
刃物は通常インボリュートカッター(歯車の歯形をした刃物)で切削加工です。
今回は刃物の方をワイヤー加工機で歯形を切って自作しております。
どうやって円周を分割するか?
インデックステーブルというアタッチメントを使用します。
正確に0.01度づつ被削材を回転させる事が出来ます。
今回の歯車は歯数60枚ですから、360÷60=6度づつ回転させて歯切りをします。
こんな歯車を作る工法については、若かりし頃に徹底的な指導・教育を受けさせて頂いたからです。
某電器メーカの工作部に配属された自分。 本当はこの仕事は遣りたくなかったのが本心ですww
それから何十年もこの仕事してますがね。 根っからモノづくりが好きだからなんでしょう。
当時は3DCAD・3Dプリンターなんぞ無い時代です。
そのメーカは、世に出る製品の試作は全て社内の工作部で製作してました。
難しい加工が沢山あってそんな中で鍛えて貰ったおかげで、今の自分があります。