ギヤ製作 機械修理
業務用エレベータのドア開閉モータのギヤボックスが壊れて、ドアの開閉が出来なくなってしまったそうで、修理依頼で持ち込まれました。
新品モータを発注したそうですが、納期が2ヶ月待ち(-_-;)
モータが入るまでエレベータは使用できない為、新品モータの到着まで暫定修理で対応する事にしました。
ギヤボックスを分解してみると、見事に2枚の歯が飛んでます。
これでは、気まぐれで歯車が噛み合う状態です。
壊れたギヤから寸法を測定します。
標準歯車の公式によりモージュルを算出してCAD/CAMに入力します。
本来はワイヤー加工すれば良いのですが、細い刃物を使って帰る前にマシニングセンタにて歯切りを行います。
完成したギヤを旋盤加工してギヤ以外の部分を仕上げます。
次に駄目になったギヤを削り落します。
駄目なギヤ部分を突っ切りバイトで削り落してしまいます。
端面を綺麗に仕上げて、新規に作ったギヤが嵌る様に旋盤とフライス盤にて加工を行います。
綺麗に一体化されたギヤをギヤボックスにセットして、他の歯車との噛み合いを見ます。
大歯車が部分的に痛んでますので、リュータで馴らしてスムーズに回転する様に調整します。
最後にモータとギヤボックスを組付けて完成です。
これは、あくまでも暫定的な修理です。 新品のモータが納品されるまではドアの開閉は問題ないと思います。
図面も無い こんな修理も「まちの機械修理屋さん」の得意分野です。
ものづくりの駆け込み寺です。